制震工法は、エネルギー吸収体を住宅に配置することで、建物の揺れ幅を抑え、変形とダメージを防ぎます。 耐震は繰り返しの地震や長年の木痩せで強度が低下することから、世界一の地震多発国・日本において耐震だけでは備えが十分とは言えません。 耐震工法と正しい制震工法とを組み合わせることで、高い安全性を得ることができるのです。
防災科学技術研究所と東京大学、
清水建設が3者で共同開発
損傷を極限まで抑える制振分野の
大発明
高層ビル向けに開発された特殊な粘弾性体を住宅用に加工し、大地震時の損傷を極限まで抑制した「制震テープ」。
その開発は防災科学技術研究所と東京大学、清水建設が3者の共同で行われました。
地震の揺れでズレる部位を狙って柱・梁と面材の間に挟むことで、住宅をまるごとダンパーにするという新発想。
これがない場合、地震のたびに建物のズレがどんどん大きくなりますが、テープを挟むことで何度地震がきてもほぼ同じ変位を保ち、繰り返しの地震に対する制震効果が確認されています。
大きな地震が来ても壁紙すら破れない、そんな「無損傷」の家づくりを目指し、「人命の安全」だけでなく「住宅の価値」も守る「超」制震とも言えるシステムです。
数字で裏付ける制震テープの安心性能
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大地震時、最大80%
の揺れを低減
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80 %
の揺れを低減
兵庫県南部地震と同じ揺れを何度も与えた実物大振動実験で、制震テープは住宅の揺れ(層間変位)を最大80%低減できることを確認済み。余震が何十回続いても、制震テープは新築時の粘り強さを保ちます。
制震テープを使用した在来軸組構造の実物大振動実験
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大学と研究機関、
建設会社の3者が力を結集
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3 者
建設会社の3者が力を結集
高層ビルの制震装置の材料として、防災科学技術研究所と東京大学、清水建設が3者で共同開発した粘弾性体。 住宅用としてテープ状に加工した結果、高い性能はそのまま、施工性が大幅に向上しました。
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110年後も十分な
制震性能を維持
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110 年
制震性能を維持
劣化の3要素は紫外線、酸化、熱。このうち先の2つは建物の内部に配置される制震テープには問題なし。 残る熱劣化について、アレニウス法に基づいた促進実験により110年以上の間安定した強度を保つことが確認されています。
劣化の3要素をクリア!
- 紫外線劣化
- 直接日光が当たらないので無視できる。
- 酸化劣化
- 大気にはほとんど晒されないので無視できる。
- 熱劣化
- 促進実験(90℃・8000時間)は、標準状態(20℃・112年)に相当する。
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伝達材は不要、
吸収剤だけで合理的
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ムダ 0
吸収剤だけで合理的
一般的な制震装置は、揺れを熱エネルギーとして吸収する「吸収材」とそこに揺れを集める「伝達材」の2つで成り立っています。 制震テープは吸収材を住宅全体に分散配置するため、伝達材は不要で振動吸収のバランスも良く、大きな制震効果が期待できます。
住宅まるごと制震ダンパーにするのでバランス良く揺れを吸収します。
詳しく知りたい方はこちら アイディールブレーン株式会社
http://ibrain.jp/tape_main.html